【本】戦略参謀

主人公が、新設の経営企画室に異動になってそこで頑張るストーリー。恥ずかしながら、本当の意味での経営企画の役割について浅くしか理解しておらず、かなり気づきが多かった。

ストーリーの設定では、中小企業〜大企業だったけど、それでも気づきがたくさん。おすすめ。

 

 

以下、気になった箇所をメモ。 (小説形式なので口語調)

・それまで一人がやってきた仕事を二人以上の分業で行うために、仕事の責任範囲を明確にしなければいけないという必然性からつくられるのが組織
・創業者の「考えるという仕事」もやがて分業される
・「成功した創業者」がそれまで全て自分で考えていた企画という仕事についても、分業を考えることになる
・事業規模が大きくなってくると、例えば人事についても、社員がやる気を出すような、人事評価、業績評価のシステムを精度高くつくる必要が出てくる。これを考えて、常にシステムをよくすることを専任で考える役割ができる場合もある。この場合は人事企画
・つまり企画というのは、目的を明確にし、現状を把握したうえで、そこから、目的達成のための意味合いを抽出し、成功のための仮説を立て、実行案を組み立てるという一連の動作のことだ
・いずれにせよ、会社の企画業務については、当初は「成功した創業者」が全て、一人で一手に行っていたということだ
・つまり経営の意思としてやらなければいけないが、それを任せられる部門がない課題や仕事を請け負う、あるいは推進するのが、参謀機能と位置付けられるわけだ
・健全な企業文化づくりをトップと共に推進するのが、君の部署(経営企画室)の大きな使命でもあるのだ
・経営企画っていうのは、そもそも、「成功した創業者」が最後に分業を行う機能のはずだろう?
・そしてその参謀機能を使って、企業、事業の未来のことを考えて、常にどういう手を打ったらいいのかを決断していくのが社長だ
・人は、「性善なれど、性怠惰なり」だ。悪気はないが、つい、自分にとって楽なほうに、怠惰なほうに進んでしまいがちなものだ
・売上と利益を上げるために、経費をいかに正しく使うか
・使ったことによる効果を知るべき経費、減らしてはいけない経費、そして、例外的な「ポリシーコスト」とも呼ばれる聖域かな
・単年の成績もさることながら、中長期的視点での企業の発展のことを優先させて考えていたと思うな
・社内に「経費削減の鬼」をつくらずに、「経費低減のヒーロー」たちをつくるのだ
・人事機能の役目として、経営の観点では人件費の管理という大切な役目があるのは事実だが、使命ということで言えば、全社員が前向きにやる気になる状態づくり、これに尽きる
・社長のやるべき仕事の一部、つまり重要な課題への対応を自ら代行して、自分で判断しながら動いてくれたと思うとります。企業の中の戦略参謀ちゅうのは、まさにこういうものなんやろな
・結局、経営企画はトップにとって最後の分業になるわけだ。だから、本来、もっとも入念につくり込みをしなければいけないのが、この参謀機能のはずだろう?
・そもそも経営なんて、IQが高いだけの奴が偉そうに理屈をこねてできるもんじゃない。もし、そういう連中がエリート意識を持って、参謀機能に相当する部署に集まるとロクなことがない。しょうもないプライドの固執したり、智恵を使って保身に走ったりもするからな。そんなことは、歴史の中でも証明されていることだ。会社のため、市場のため、社員のため、そして社長のためにどう機能させるべきかという明確なイメージを、社長、そして参謀機能の長がしっかり持たないといけないな
・本来の戦略的な参謀機能としての経営企画室は、「企業のあるべき方向に向かって挑戦的であり、攻めにまわった動き」をしなければならない。